行幸 (源氏物語) (Miyuki (The Tale of Genji))

行幸(みゆき)は、『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。
第29帖。

あらすじ
光源氏36歳の冬から37歳の2月までの話。

12月、冷泉帝の大原野行幸が行われ、玉鬘 (源氏物語)も見物に参加した。
初めて父頭中将の姿を見た玉鬘だったが、それ以上に源氏そっくりな冷泉帝の端麗さに見とれる。
そんな心中を見透かしたように、源氏は玉鬘に内侍司としての出仕を勧めた。

源氏は玉鬘の裳着を急ぐかたわら、実父内大臣に腰結いの役を頼む。
しかし、いまだ事情を知らない内大臣は母大宮 (源氏物語)の病を口実に遠慮する。
そこで源氏は自ら大宮の見舞いに参上し、大宮とやってきた内大臣に玉鬘の素性を明かした。
内大臣も今度は喜んで腰結いを引き受け、裳着当日ようやく親子は対面を果たした。
やがて事の次第が世間にも漏れ、近江の君は玉鬘ばかりが誰からも大切にされるのを羨んで、ますます周囲にからかわれた。

[English Translation]